ビスケットってどんなアプリなの?
プログラミングを楽しめるアプリじゃよ。「プログラミングを知らない」羊ちゃんみたいな親でも、子どもに簡単に教えられるんじゃ。
今回ご紹介する『ビスケット』とは、「プログラミングを楽しむ」ことをコンセプトとしたプログラミング学習アプリです。
「プログラミング」と聞くと、とても難しいものをイメージしてしまいますが、専門的な知識は一切使わず感覚的に遊べるのがこの『ビスケット』。幼児から大人まで無料で楽しめるツールです。
・プログラミング学習を始めてみようかなと思っている
・お金をなるべくかけたくない
・絵を描くことが好き
・簡単なことからチャレンジしたい
無料で楽しめるのは嬉しい!まずは一緒に遊んでみようかな!
無料で遊べるアプリまとめ
無料アプリ ビスケットとは
無料アプリって本当?あとからお金とられちゃうんじゃない??
疑う気持ちも分かるけど…完全無料じゃよ!
ビスケットを気軽に始めやすい最大の理由は「完全無料」という点です。
プログラミングに馴染みのない人はたくさんいますが、日々進歩するAIの時代に、その重要性はひしひしと感じているはず。未来を生きる子供たちの親なら、なおのことです。
そんな「何から取り組んだらいいのか分からない」という方でも、ビスケットなら「とりあえずやってみよう」という気持ち一つで始めることができます。
気軽にプログラミングが学べるビスケット
プログラミングって、パソコンを使うんでしょ?
ビスケットは誰でも遊べるようにアプリもあるんじゃよ。パソコンがなくても大丈夫!
パソコンやスマートフォン、タブレットのどれかを持っていれば、だれでも気軽にプログラミングの世界に触れられるのがビスケット。
難しい知識が必要ない「ビジュアルプログラミング言語」だから、小さな子供からお年寄りまで使用可能です。学校教育だけでなく、幼稚園や老人ホームまで、様々な施設で取り入れられています。
ビスケットの基本情報
対象年齢 | 4歳~ |
必要なもの | パソコン、スマートフォン、タブレットのいずれか |
費用 | 無料 |
内容 | 自分で描いた絵に指示を与えて動かすことができる |
開発元 | デジタルポケット(ビスケット開発室) |
ビジュアルプログラミング言語とは?
ところで博士、「ビジュアルプログラミング言語」の意味が分かりません!
難しいコードを使って書かれるプログラミング言語を、絵や図を用いて「視覚的」に操作できるようにしたものじゃよ。
う~ん、分かったような分からないような。
そうじゃな。そもそもプログラミングとは何のためにあるのか、おさらいしよう!
プログラミングとは何のためにあるのか 。
それは、コンピュータを動かすため。
コンピュータは人間の作ったプログラムによって動いていますが、コンピュータに意図した動きをしてもらうためにはコンピュータが理解できる言葉で命令しなければなりません。
「プログラミング言語」とは、人間の作ったプログラミングをコンピュータに伝えるための「翻訳装置」のようなもの。その翻訳を、難しいコードを使わず実行できるのが「ビジュアルプログラミング言語」です。
ビスケットの他にも、『scratch』などの有名なビジュアルプログラミング言語があります。
スクラッチの体験記事はこちら
難しいコードを使わなくて良いから、簡単なんだね!
プログラミング言語とは?
- 人間の作ったプログラミングをコンピュータに伝えるための「翻訳装置」
- 絵や図を使うのが「ビジュアルプログラミング言語」
プログラミング学習アプリ ビスケットの特長とは?
ここからは、ビスケットの人気の理由を紹介するよ
ビスケットの3つの特長
- 文字がなく、指1本で遊べる
- たった1つのツールで複雑なプログラムも作れる
- 想像したものを自由に表現できる
①文字が一切ない!指先一つで簡単操作
他のビジュアルプログラミング言語と大きく違うところは「文字がない」ところ。
出てくる画面は、画像の通り、「お絵かき画面」と「操作画面」の2つのみ。説明文もないので、最初は少し戸惑います。(使い方は後ほど解説)
操作も簡単。パソコンならマウス操作のみ。キーボードは使いません。
スマートフォンやタブレットなら、指先だけで完結します。より感覚的に操作できるから、子どもたちにも親しみやすいです。
これならうちの子にもできるかも!
②1つのツールだけで遊べる
使用するのは「メガネ」ツールたった1つです。
基本の操作は、このメガネの左右の枠内に絵を入れていくだけ。左右の絵の位置関係で、動きが変わります。
しくみ自体は単純ですが、組み合わせ方が様々なので「メガネ」ひとつで複雑なプログラムも組めてしまいます。アニメーションの他にも、ゲームや絵本の作成も可能です。
単純なしくみで複雑なものを。これがプログラミングのおもしろいところじゃな!
③想像したものを自分で描いて動かせる
ビスケットの最大の魅力が、「自分で描いた絵」をプログラミングによって動かせるところ!直感的に色選びができる工夫もされていて、指先で自由に絵が描けます。
プログラミング学習に重要な「想像力」と「表現力」がバランスよく育まれる。ほかの学習ツールにはない魅力です。
大人でもワクワクしちゃうね!!
プログラミング的思考とは?
実際にビスケットをやってみました!
ビスケットを始めるのはとっても簡単じゃよ。複雑な登録や設定は一切不要!
パソコンを使用するならダウンロード不要でブラウザ上ですぐ遊べます。スマホ・タブレットを使用するかたは無料アプリをダウンロードしてくださいね。
①パソコンのブラウザ上で遊ぶ方はこちらから
②スマートフォン、タブレット等のアプリで遊ぶ方
iOSの方はapp storeで無料ダウンロード
androidの方はGoogle Playで無料ダウンロード
アプリなら、マウスを使えない小さな子でも簡単に操作できるぞ
ダウンロードしたらさっそくプレイ!
今回は、6歳の娘と一緒に遊んでみたよ!
- 6歳(年長)の女の子
- 表現するのが好き
- 集中力はあるが飽きっぽい
コース&背景を選ぶ
ビスケットのコースは3つ。
- みんなでつくる:初心者向け
- ひとりでつくる:上級者向け
- さんかする:講座などで使用
今回は、初心者モードの「みんなでつくる」であそびます。
「みんなでつくる」で好きな背景を選びます。
えんぴつのマークをタップ(クリック)すると操作画面が出てきます。 さらにえんぴつのマークをタップ(クリック)すると、お絵かき画面に切り替わります。
選んだ背景の色と遊んだ日付をメモしておきましょう。前に作った作品を呼び出す際に必要になります。
魚を描いて動かしてみる
簡単そうな、魚を動かすプログラムにチャレンジしたよ!
まずはメガネツールのしくみを理解してもらう必要があるんじゃが…ここは親からの説明が必要じゃな
最初はとまどっていたけど、すぐに使い方をマスターしたから驚いたよ
丸の中に魚の絵を描きます。 色の濃さ、線の太さなどは、 タップ(クリック) したりバーを動かしたりすると簡単に選択できるようになっています。
「やりなおし」:矢印のマークでひとつ前の操作に戻る
「できあがり」:「◯」のマークで絵を完成させる
「メガネ」のマークをドラッグしてグレーの背景に持っていき、魚を3か所に置きます。
①背景部分(選んだ色)
②左のレンズ
③右のレンズ( 左のレンズに置いた魚の位置と少しずらす)
ずらした方向に、ずらした距離の分のスピードで魚が動き出します。右のレンズから左のレンズに変化するイメージです。魚を動かした後は、タコを描いたりクラゲを描いたり、自由に楽しんでいました。
正直「タコ」と「クラゲ」の違いが分からなかったけどね。これはクラゲ。笑
しゃくとり虫を描いて動かしてみる
公式サイトを見ていて、次に挑戦してみたかったのがこちら!
種類の絵を用意して繰り返すんだね
自分で考えるのはさすがに難しそうだったけど、ヒントをあげたらちゃんと順番に並べていたよ
縮んだしゃくとり虫をもう一度まっすぐにするためにもう一つメガネを使ってみる。メガネを複数使っていろいろな動きができることを楽しんでいました。
「魚」と「しゃくとり虫」、2パターン作ってみたらメガネの使い方をなんとなく理解したようです。まずはこの2つをお子さんと一緒に作ってみることをおすすめします!
ビスケットを楽しんでみて分かった魅力
実際体験してみら、ビスケットの魅力がよく分かったよ
結論から言うと、うちの子にはビスケットがとても合っていました!毎日幼稚園から帰るなり「ビスケットやりたい~」とiPadをおねだり。
時間を見つけて、もう少し難しいプログラムにチャレンジしてみたいなと思っています。
プログラミングに興味を持たせるには効果抜群だったわけじゃな!
ビスケットの魅力①自由に絵を描くのが楽しい!!
ビスケットの最初の作業は、プログラミングで動かすための絵を描くこと。
これがうちの子には好評!
もともとお絵かきが好きなので、指を使ってタブレットでお絵かきするのが楽しいようです。
ビスケットのお絵かき画面は、子どもが直感的に色を選べるようカラーパレットに工夫がしてあります。好みの色をタップするだけ」で選択でき、微妙な色合いはバーを動かすだけで表現できてしまいました。
ゲラゲラ笑ってクラゲを描いてたな~
ビスケットの魅力②想像したものをそのまま再現できる
「どんなふうに動かそうかな…?」「お魚だから、横に泳いでみる?」と想像して、自分の描いた絵をその通りに動かしていきます。
「考える」→「実行する」→「改善する」
この作業が、子どもの想像力を掻き立てます。
「魚をどう変化させたら楽しいかな~?」と提案してみると…「ピンクにしちゃおう!」って…!!
わたしは「口をパクパクさせる」くらいしか思いつかなかった
子どもの発想力はすごい!
次々に色が変わる、かわいらしい魚たちを泳がせていました!
ピンクの海の中を、魚とタコとクラゲが色を変えながら泳いでいます。この仕上がりにうちの子は大満足!!
ずいぶんカラフルに仕上がったなぁ…!
ビスケットの魅力③自分で考える力が育つ
今回一番驚いたのは、しゃくとり虫を完成させた後にちょうちょに変化させたこと!
「絵本の『はらぺこあおむし』では、いきなりちょうちょになったっけ?」と聞くと、「太っちょあおむしになって、サナギになって、ちょうちょになったから…」と、どんどん絵を書き足していました。
サナギを描いて、「クロワッサンみた~い」って。笑
こちらが、実際に完成させた作品。どんな順番で並べていけばいいのか、ちゃんと自分で考えていましたよ!
たいしたもんじゃ!!
ビスケットの魅力④ほかの人の作品で想像力が育つ
「みんなであそぶ」では、他の人が作った作品を見ることができます。自分の作った作品と並んで自由に動く姿が何とも面白い!
お友達の作品に刺激されたようで、 「これ作ってみたいなぁ~」とまねて作っていました。
子どもの潜在能力に驚くばかりだよ
SNSではこんな作品を発見!なんとこれ、パパへのバースデーカード!
こんなのもらったら、パパ泣いちゃうね!
ビスケットで悩んだことと解決方法
ところで博士、ちょっと難しいところがあって…
なんじゃろ?一緒に解決していこう!
感覚的に遊べるのが利点のビスケットですが、実際に遊んでみるとわかりにくい部分がいくつかありました。公式サイトで確認したり、分かりやすいアドバイスを探したりしましたが、初心者にはなかなか骨の折れる作業。
ビスケットをプレイする際に悩んだことと、その解決方法をまとめておきますので、参考にしてくださいね。
①アプリ内に説明が一切ない→動画で予習を!
まず悩んだのがこちら。プレイ画面に説明が一切ないんです。
文字が読めない幼児でも遊べるのは魅力的ですが、せめてボタンの説明くらいはつけてほしかった…。
基本操作は手っ取り早く動画で予習しておきましょう! というわけで、参考にした動画を紹介しておきます。
こちらの動画は公式のもので、音声での解説付きです。どこのボタンでどの操作をするか分かりやすく解説されていたのでおすすめです。
一番ややこしい動画の保存方法はこちらの動画を参考に
人気のアプリだから、いろんな人の解説動画がアップされているね!
②どう進めたらいいか分からない→本を1冊手元に!
ビスケットのプレイ方法は「自由」です。ほかのアプリと比べても、その自由度がとても高い。
魅力的な反面、カリキュラム等が一切組まれていないので子どもの進度が分かりません。家庭内学習で使用するには、どう進めていけばいいものか悩んでしまいます。
「遊んで終わり!」ならそれでもアリですが、学習ツールとして使うなら、目標や学習進度が分かった方がいいですね。
ビスケットであそぼう 園児・小学生からはじめるプログラミング
22あるテーマのひとつひとつに対象年齢が設定されているので、自分の子どもに合った内容をパッと見て判断できます。(「4・6・8・10歳以上」のいずれかに分かれています)
ふりがな付きなので、ひらがなが読めれば自分で読んで挑戦できちゃいます!さらに、ビスケットであそぼう!のサポートページでは、本で紹介されているプログラムを動画で確認できますよ。
園児向けのプログラミングの本ってあるんだ
本格的にビスケットで学ぶなら、こういった参考書が手元にあるといいぞ
③ひとりで遊ぶことに飽きてくる→イベント等に参加しよう!
お子さんにもよるかと思いますが、うちの子はとても飽きっぽいのでモチベーションを持続させるのが難しいなと感じました。
ママこれどうやるの~?と聞かれてもすぐに答えられないのもネック
よほど好奇心が旺盛で集中力が高いお子さんでなければ、こちらのアプリを1人黙々と続けるのは難しそうです…。
しかし、さすがは人気のビスケット。色々楽しめそうなものを発見しましたのでご紹介します!
SNSを利用してみる
公式ツイッターでは、お題が出ることも!子どもが作った作品を投稿してみてはいかがでしょう?ハッシュタグで検索すると、他の人が作った作品がたくさん出てきます。
投稿を子供と一緒にみて、「これ作れるかも~」と想像してみる。季節に合わせたテーマの作品を眺めているだけで楽しいですよ!
クリスマスには「サンタさんへの手紙」がお題だったんじゃな
たくさんのサンタさんがプレゼント運んで…なにこれ、すっごくかわいい!!
教室に通ってみる
本格的にプログラミングを始めるなら、教室に通ってみるのも検討したいところです。
例えば、ビスケットを教材の一部として扱うリタリコワンダーのプログラミング教室。
子どもの進度に合わせ一人ひとりにカリキュラムを作ってくれるので、無理なく楽しみながらプログラミングに触れることができます。
長期休みに開催される「ラボ」では、通塾生でなくても1回きりの受講が可能。
普段は習い事が難しい方は、こういった機会に1日だけ体験してみるのもアリではないでしょうか…?
プログラミングに興味を持ったら、まずは無料の体験教室に行ってみることをおすすめします!子どもの意外な才能が見つかりますよ。
無料体験ができるおすすめの教室
ワークショップなどに参加してみる
2020年度からのプログラミング必修化に向けて、各地域で子どもにプログラミングを体験させるワークショップなどを開催されているようです。
私の住んでいる地域でも、企業と大学のコラボで子どものプログラミング体験会が開催されていました!
市町村の広報なんかに目を向けてみると見つかるかも
ビスケット開発者・原田先生とプログラミングを学べるワークショップも定期的に開催。こういった機会に、自分ではできない難しいプログラミングにチャレンジしてみるのもいいですね。
原田先生に会えるワークショップの情報は、公式サイトのこちらのページで確認できます。
無料アプリ『ビスケット』はプログラミング学習のスタート教材にピッタリ!
さて、ビスケットを体験してみてどうじゃったかな?
とにかく、想像していなかった子どもの興味と才能に驚かされたよ
そうじゃな、子どもは特に「無限の可能性」を秘めているからね
子どもに教えてあげようと意気込んでいたけど、正直子どもに教えられちゃった!
今回は、無料アプリ『ビスケット』について紹介しました。
びっくりするくらい手軽に始められ、子どもの意外な才能に気づくことができました。なにより、親が一緒に楽しんでしまった…!
「楽しみながら」学習し、プログラミングに親しむ。まさにプログラミング学習のスタートにもってこいのアプリですよ。
少しわかりにくい点もありましたが、動画や本で補えば無料で十分学習できます。
また、プログラミングに興味があると分かったらチャンス!教室に行ってみたり、他の教材を探してみたり、どんどん次のステップに進みたいですね。
プログラミング言語はまだまだ進化します。ビスケットでも相当簡単になりましたけども、もっとすごくなります。子どもが簡単にプログラムを作れるのですからね。
ビスケット公式HPより 開発者・原田先生の言葉
だとしたら、大人の皆さんも挑戦してみませんか?自分でプログラムを作って動かすことができたら、コンピュータのイメージが大きく変わるはずです。
わたしたちが想像もできない世界を、これからの子どもたちは生きていきます。
今では、「読み・書き」と同じように自然にプログラミングに触れられる機会が身近にあふれていますよね。
「プログラミングは難しくて専門的なもの」という意識を捨てて、ビスケットのような手軽に取り入れられるものからどんどんチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
プログラミングになじみのない親でも、子どもと一緒にハマったよ!
気になるものはどんどん試してみるのが一番じゃ
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