ライトボットってどんなアプリなの?
ロボットの動きを考えて操作する、プログラミング学習のスタートにピッタリなゲームアプリじゃよ
今回紹介するアプリ「ライトボット」は、簡単なコマンドを使ってロボットを動かしていくプログラミングゲームです。
コマンドとは?
コンピュータに特定の機能の実行を指示する命令のこと。ここでは、「進む」や「方向転換する」などの命令ブロックのことを指す。
「プログラミングって、なんだかすごく難しそう。」そんな方でも、ゲームをプレイしているうちに基本的なプログラミングの考え方が自然に身につきます。
本記事では、ライトボットの魅力を実際に体験しながらご紹介!後半では、プログラミング学習の次のステップへの進み方も合わせて提案しますので、自宅でプログラミング学習を始めたいと思っている方は是非チェックしてみてください!
- プログラミング学習を始めてみたいと思っている
- 無料でプログラミング学習したい!
- 机に向かって勉強するのが苦手
- ゲームが大好き!
ライトボットってどんなアプリなの?
ライトボットは、Danny Yaroslavskiさんによって開発された、プログラミングの概念を学習するための教育用ゲームです。ゲームの目的は非常にシンプルで、ロボットをコマンドで操作して特定のライトをオンにすること。
複雑なプログラミングコードを使わずにプログラミングの概念を学んでいくので、未就学児から楽しむことができます。
ライトボットの基本情報
対象年齢 | 4歳~ |
必要なもの | スマートフォン/タブレット |
費用 | 無料(有料版もあり) |
内容 | ・ コマンドが書かれたブロックでプログラミングする ・ ロボットを移動させ、指定された場所でライトを付ける |
開発者 | Danny Yaroslavski |
ライトボット「無料版」と「有料版」の違いは?
今回紹介するのは無料版のアプリ。 ライトボットは、有料版を含めて以下の3種類が用意されています。 デバイスによって価格も若干変わるので、詳細は表で確認してください。
大きな違いはステージ数じゃな。それと有料版では、対象年齢が細かく設定されているぞ。
アプリの種類 | 対象年齢 | ステージ数 | ダウンロード |
---|---|---|---|
Lightbot : Code Hour (無料版) | 4歳~ | 20 | app store(無料) Google Play (無料) |
Lightbot Jr : Coding Puzzles for Ages 4+ | 4~8歳 | 42 | app stor (370円) Google Play (250円) |
Lightbot : Programming Puzzles | 9歳~ | 50 | app stor (370円) Google Play (250円) |
無料版だけでも、全20コースをたっぷりプレイできるね!
ライトボットの特長は?自然にプログラミング的思考を育む工夫とは
ライトボットは28か国語に対応していることもあり、世界中で人気のアプリです。
人気の理由は豊富な言語対応だけではなく、導入のしやすさ。ライトボットの操作はタップのみ。 小さなお子さんでも簡単に楽しめるのが魅力です。
「ロボットに命令してライトを点ける」という非常にシンプルなルールで複雑な指導も必要ないため、学校などの教育現場でも広く取り入れられています。それでは早速、ライトボットの特長を詳しくみていきましょう。
でも博士、本当にゲームでプログラミングが学べるの?
親として、一番心配な点じゃな。
でも大丈夫、しっかりプログラミングの概念を学べるよ!
無料版のライトボットで学べるコースは大きく分けて以下の3コース。コースを順にプレイすることで、段階的にプログラミングの概念を学べます。
コース | ステージ数 | ルール |
---|---|---|
基本 | 8ステージ | 歩行、方向転換、ライト点灯、ジャンプなどの基本コマンドを使用 |
プロシージャ | 6ステージ | 複数の処理をまとめる「プロシージャ」を使用 |
ループ | 6ステージ | 処理を繰り返す「ループ」を使用 |
コースが変わると新しいルールが増え、使えるコマンドが少しずつ増えていく仕組みです。(コマンドやルールの詳細は後ほど説明します。)
ステージをクリアするごとに徐々に難度が上がっていき、「 実行→改善→最短ルートを見つける」といった作業が増えていきます。この思考回路こそが、プログラミングの基本です。
また、ライトボットでは難しいプログラミングコードは一切使用しません。抵抗なく取り組めて、「遊びながらプログラミング学習」ができるという理想的な環境です。
「思考力・想像力・論理的思考」がバッチリ養えるんじゃ!
ライトボットの特長
・タップだけの簡単操作
・シンプルなルール
・ゲーム感覚でプログラミングを学習できる
・難しいプログラミング知識は必要ない
プログラミング的思考とは?
実際にライトボットで遊んでみました!
早速ダウンロードして、6歳の娘と一緒にプレイしてみたよ
ここからは、実際に子どもと一緒に遊んでみた内容をお伝えしていきます。基本操作も合わせて紹介していきますので、下記リンクからダウンロードして一緒に遊んでみてくださいね。
iOSの方はApp Storeで無料ダウンロード
androidの方はGoogle Playで無料ダウンロード
無料版は「 Lightbot : Code Hour 」です!
- 6歳(年長)の女の子
- タブレットが大好き
- 熱しやすく冷めやすい
タブレット大好きな現代っ子。「タブレットを使ってお勉強するよ~」と誘うとすぐに飛びついてきました。
ゲームの進め方
言語を「日本語」に設定。ロボットの色を選びます。
(ロボットの色を変更できることに気が付かず…後から娘に「ピンクにもできるじゃーん!」と怒られました。笑)
ロボットが基本ルールを説明してくれます。
(※年長さんの娘は漢字が読めません。代わりにわたしがセリフを読み、ルールを一緒に確認しました。 )
最初のステージがチュートリアルになっているので、誘導の通りに動かしていきます。
チュートリアルを完了すると、操作方法が理解できるようになっています。
クリア条件:ロボットを動かし、目的のタイルすべてにライトをつける
①画面左下にある命令コマンドを選択し、右上のMAINとかかれたエリアに並べる。
②緑の実行ボタンを押す。
③間違いがあれば訂正する。(オレンジのボタンでロボットがスタートに戻る)
以降、②③の繰り返し
遊んでみて分かったライトボットの魅力
ここからは、実際にプレイしてみて分かったライトボットの魅力を紹介していきます。結論を先に述べると、子どもから大人まで楽しめる大満足のアプリでした!
子供向けの簡単なゲームかと思いきや、案外そうではありません。よく考えないとクリアできないステージもあり、最短経路はないかと何度もやり直すこともしばしば。
親子で一緒に楽しめるよ!
魅力①感覚的にプログラミングを楽しめる
最初のルール説明から漢字が並び、「本当に4歳から遊べるの…?」と不安を覚えましたが、やらせてみると意外にもスイスイロボットを動かしていました。親が思っているよりも、子どもは感覚的にゲームを楽しめるようです。
自分で選んだとおりにロボットが動いてくれるのが面白いらしく、次々とステージをクリア!
少しずつ難しいステージにチャレンジするのも楽しかったようで、「プログラミングって面白い!」というワクワクした気持ちを引き出すにはぴったりの内容でした。
写真は、長女があまりに楽しそうにプレイしているので、のぞきに来た3歳児(次女)。笑
セーブデータの保存スロットがいくつも使えるので、親子・兄弟で楽しむこともできますよ! (3歳児にはさすがに難しいようでした)
魅力②ロボットがかわいい!こどもが親しみやすい
ライトボットの主役のこちらの「ロボット」。 丸いデザインのこの子がとてもかわいいのです。「今からこのロボットを動かしまーす!」と言うと、目を輝かせてテンションMAXに!
「ロボット」というとなんとなく男の子向けを想像しますが、ライトボットでは女の子ロボットも選択可能!ピンク色にぴょこッとまつげを生やした、かわいらしいデザインです。
命令を出すと、きちんと二足歩行でピコピコ歩き、ライトを点ける際に少ししゃがむのがこれまたかわいい…!娘が苦手な「方向転換」も、ロボットのかわいい動きに助けられました!
何度も「クルッ」と反対を向くロボットがかわいらしく、みんなでケラケラ笑いました
魅力③本格的なプログラミングの仕組みに触れられる
親として期待するポイント「きちんとプログラミングを学べる」ことがライトボットの一番の魅力。
最初は、 親自身がプログラミングとは何かよく分かっていないという不安もありましたが、3つのコースを順に進めていくうちにその不安は取り除かれました。アプリから何を学んでどう感じたか、順に紹介していきますね。
基本コースで「手順」を組み立て「トライ&エラー」を実践する
プログラミングとは、予定や順番を組みたてたもの(プログラム)をコンピューターに指示するということ。ライトボット は、基本コースでコマンドの使い方を覚え、自分で「手順」を組み立てていくので、自然と「プログラミング」に触れることができます。
運動会の「プログラム」を想像してみるとよく分かるね。
ステージが進むにつれて、手順の選択範囲が広がります。
置けるコマンドの数が限られているので、いかに効率的にロボットに命令を出すかが重要です。「もっと簡単にライトを点ける方法はないかな?」などと声をかけると、きちんと自分で考えて修正していました。
先にも少し紹介しましたが、うちの子がてこずったのは方向転換のコマンド。どのコマンドを置けばどちらを向くのか想像するのが難しいようで、何度も「間違えては修正」を繰り返すことに。
投げ出してしまうかな…と思いながら見守ったけど、粘り強く取り組んでいて驚いたよ
えらいっ!その「トライ&エラー」こそがプログラミングの基礎じゃよ!
プロシージャコースでまとまりの処理をする
「基本コース」の8ステージを終え「プロシージャコース」まで進むと、少し複雑に。メインエリアとPROC1、2を組み合わせてゴールを目指していきます。(※PROCコマンドの使い方は写真・動画の通りです。)
PROCとは
Procedure(プロシージャ:ひとまとまりの処理)の略。 複数の処理をまとめる意味を持つ、プログラミング用語。
6歳の娘にはさすがに難しいかな…と思いながら説明を繰り返すと、何度か練習しているうちに慣れたようでした。簡単なステージなら一人でもクリアできていましたよ。
子どもの順応力には驚くばかり…!
ループコースで繰り返しの概念を学ぶ
「ループコース」では、「PROC1、2」のコマンドをさらに応用。「ループ」の概念を学びます。 (※ループの使い方は写真・動画の通りです。)
ループとは
特定の条件のもとで特定の処理を繰り返し行うこと。
さすがにここまでくると6歳の娘には難しすぎたようで、今回の体験はここで断念。続きのステージは私が楽しみました。(ちなみに、小学校高学年くらいなら1人でも全ステージクリアを目指せるかな、という印象でした!)
続きを自分でプレイしてみて感じたメリットは、プログラミングについて何も分からない私でも、以下のようなプログラミングの基本的な考え方が理解できたということ。
- ゴールを把握し手順を考えること
- 処理の方法を変えて効率化させること
- ミスを発見し修正すること
ゲームを通してプログラミングを学ぶという意味がよく分かったよ
ライトボットをきっかけに、さらに色々なツールで応用できると最高じゃな!
「プログラミング×ロボット」にもっと触れてみよう|おすすめの方法3選
ライトボットでプログラミングの面白さを実感したみたい。娘が「もっと他にプログラミングをやってみたい!」と意欲を見せてくれたよ!
「プログラミングを楽しむ」というねらいは見事達成じゃな。これをきっかけに次のステージを一緒に考えていこう!
同じようにライトボットにハマったお子さんは「プログラミング×ロボット」に興味が湧くかもしれませんね。さらにプログラミングに触れる機会を増やしてみてはいかがでしょうか?
①ライトボット風のゲームをドラえもんの世界で遊んでみる!
ライトボットと同じようなルールで学べるこちらのおもちゃも面白かったよ!
ライトボットの問題数では物足りない…と感じたお子さんにピッタリなのが、こちらの「ドラえもん カメラでひらめきパッド」。
ドラえもんカメラでひらめきパッド
- STEAM学習のメニューもたっぷり収録
- 出題数2000問以上
- 写真保存枚数100枚
- プログラミング出題数120種類
タケコプターで穴を避けたり、ねずみを空気砲で退治しながら、ドラえもんをプログラミングを使ってどら焼きのあるところまで到着させるゲーム。
特に注目していただきたいのは、「STEAM教育」のコンテンツが盛り込まれているところ。「STEAM教育も自宅学習で」と考えている方は是非チェックしてみてください!
STEAM教育とは?
Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(ものづくり)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字を組み合わせた造語で、5つの領域を重視する教育方針を意味する。
子どもたちがこれからの時代を生き抜くために必要な教育とされ、文部科学省でも推進している。
ドラえもん ひらめきパッドの体験記事はこちら
②実際にプログラミングでロボットを動かしてみる
実際にロボットを動かせるおもちゃもたくさんあるんじゃ
「自分の考える通りにロボットを動かせる!」親世代である私たちが子どもだった頃、それは夢のような世界でしたよね。
しかし今では、簡易的なものから本格的なものまで、プログラミングで操作できるロボットがたくさん商品化されています。中には、組み立てから自分でできるロボットも。 こどもが大好きな「レゴ」で作ったロボットを動かすことができるキットもおすすめです!
興味が湧いたら実際にやってみること。それがプログラミング教育ではとても効果的です。
画面の中だけじゃなく実際にロボットを動かせるなんて、感動しちゃうね
おすすめのプログラミングロボットまとめ
③ロボット教室で本格的に学んでみる
プログラミング学習が必修化されることを受け、ロボット教室が次々と全国に広がっています。
プログラミングに興味を持ったらチャンス!お子さんと一緒に教室の雰囲気を覗いてみるのがオススメです!
教室に通うとこんなメリットがあるよね
- 専門の知識がある講師に教えてもらえる
- 分からないことを分からないままにしない
- 能力に応じて難しい内容にチャレンジできる
- 仲間と一緒に競い学ぶことで成長できる
「プログラミングが分からなくて嫌になってやめてしまう」というデメリットも、教室ならカバーできますね。さらに、友達と一緒に学べる環境がモチベーションを持続させます。
複数の体験教室に行ってみると、自分の子どもにはどんな教室があっているかがよく分かるね
おすすめの教室まとめ
ライトボットをきっかけに、プログラミングの世界に触れてみよう!
ライトボットはどうだったかな?
子どもの「もっとやりたい!」の声がとにかくうれしかったよ!親も楽しんじゃった!
まずはとにかく楽しくプログラミンに触れていくこと。そして、「新しいものに挑戦したい!もっと難しいことに挑戦してみたい!」という気持ちを引き出せたら大成功です。
何か新しいことをコンピュータを使ってできないかな…と子供が考えられる時代。すごい時代ですよね。
想像もできない可能性を子供が秘めていることにワクワクしながら、ライトボットで遊んでみませんか?
プログラミング教育を親子で考えるいい機会になったよ
無料で遊べるアプリまとめ
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